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子癇痙攣の病因 - 産婦人科抄読会

Diagnosis, Prevention, and Management of Eclampsia Baha M. Sibai, MD Obstetrics & Gynecology 2005;105:402-410

要約

子癇痙攣の病因は現在でもよく分かっていない。子癇(多くが血管原性浮腫)での脳の異常での画像所見は高血圧性脳症のそれと良く似ている。 けれど、子癇を発症した女性の診断や治療に大脳の画像が必要というわけではない。子癇痙攣の発症は分娩前(38-53%)・分娩中(18-36%)・ 分娩後(11-44%)のいつでも起こりうる。最近のデータによれば、出産48時間以降に子癇を発症する女性の割合が増えている。 子癇前症(=妊娠中毒症、妊娠高血圧症)の早期発見以外に子癇の進展を予測できる、信頼性のある試験や症状はない。 先進国での最近の症例報告の多くが不可避のものであったと考えられている。分娩中や分娩後早期の子癇の進展の率を下げるために 硫酸マグネシウムが使われている。硫酸マグネシウムに関しては、無治療群・偽薬群との大規模ランダム化比較試験が4つある。 子癇の率は硫酸マグネシウム投与群で有意に低下した(0.6% versus 2.0%, 相対リスク0.39, 95%信頼区間 0.28-0.55)。 このことから、1症例の子癇を防ぐために必要な投薬人数は71である。硫酸マグネシウムは、子癇での痙攣の再発を防ぐ選択薬でもある。 特に発展途上国では、子癇の進展は母体と胎児との両方にとって有害な事象のリスクと関連している。子癇の合併した妊娠は綿密に 計画された治療方針が必要となる。子癇の既往のある女性は子癇や子癇前症の再発のリスクが上がる(1-2%, 22-35%)。 これらの女性の診断、予防、治療、カウンセリングの推奨方法として、最近の研究と自身の臨床経験を示す。

子癇の診断にはいくつかの症状が有用であり、持続性の後頭部または前頭部の痛み、視覚がぼやける、 羞明、上腹部痛または右上腹部痛、精神状態の変化などがある。症例のうち59%から75%は少なくともこれらのうち一つの症状を呈する。

子癇での痙攣発作は分娩前、分娩中、分娩後のいずれでも起こりうる。最近の研究によれば、分娩前に起こる頻度は38%から53%である。 また、分娩後に起こる頻度は11%から44%である。

子癇の既往歴のある女性は妊娠中に様々な形で子癇前症のリスクが高まる。一般的に妊娠に続いて起こる子癇の割合は25%程度であり、 妊娠期間の第二番目の三半期に特に高い。妊婦は有害事象と、再発への有効な治療法がないことについてよく説明されている必要がある。

まとめ

子癇痙攣の病因は現在でも分かっていない。最近の研究でも、子癇前症のある女性の子癇の進行を予測するための信頼性の ある試験や症状はわかっていない。分娩前子癇または出産後48時間を超えての子癇の進展を防止する効果的な治療方法はない。 子癇前症と診断された女性に対し予防的に硫酸マグネシウムを投与することで出産時または出産後早期の子癇の進行を50%程度抑えることができる。 子癇を合併した妊娠には綿密な治療計画が必要である。

If you pick up a starving dog and make him prosperous, he will not bite you.
This is the principal difference between a dog and a man.
		-- Mark Twain, "Pudd'nhead Wilson's Calendar"

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