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夜を明かして

眠いながらも

最近、ジブリから『借りぐらしのアリエッティ』が公開されたようで、まだサウンドトラックしか聞いていないが、 機会があったら見てみたい。『ゲド戦記』ではずいぶんとこけて、『崖の上のポニョ』では 不思議な方向に回帰していたようだが、PixarやDisneyに立ち向かっていくだけの気概には見習いたいものが数多くあると思う。

縁とは本当に不思議なものだと思う。どこかの雑誌(おそらく「Cut」9月号か)に、たしか、 “「千と千尋の神隠し」に出てきたような、リンのような存在は、私には出てこなかったという人が いるが、私はそれは違うと思う、本当はそのような存在はあったはずだ。”と、人との関係を大事にすべし みたいなことが書いてあったように思うが、たとえそのような人がいるとしても、それを見つけ出す のは本当に難しいし、それがわかったときは逆に相手にとって自分がそうなのだと思う。

当直

色々と報道されているせいで、当直制度というものを少しは知っている人もいるかもしれない。 おおざっぱにいえば、夜勤のようなもので、病棟や救急外来からコールされて診療するものである。 電話一本で医師が駆け付けるのだから、ある意味贅沢である。今回は、研修医の当直の一晩を 実況してみようかと思う。どれだけの人がこの散文を最後まで読んでくださるかは全くの未知数である。 わからない用語多かったりとか、そもそも何のことやらさっぱりわからないとか。 でも、文章を打つだけの心の余裕が少しは出てきたので、書いてみようと思う。


5時30分、病棟業務が終了した。今日は入院が3人もいて、入院サマリをまとめるのに 大分苦労した。手書きの外来カルテを解読するのにはいつも苦労するなあ。あ、そろそろ出前頼まねば。 上の先生はっと。当直の電話のかかってくるさっき受け取ったPHSでもって上の先生の番号を探す。

「もしもし。今日は当直なのでよろしくお願いいたします。エッセン(=食事)どちらにいたしましょうか。」

「新勝庵で、そば弁当にしようかな。あ、そうそう、入院入りそうだよ。」

「(orz...)はい、わかりました。」...以降他の先生にも連絡してメニューをお伺いする。

あの先生の時はいっぱい患者さん入院するんだよな。今日も嫌な予感。そんな時早速病棟から連絡が。

「当直の先生ですか?2−3B病棟です、ルートキープお願いします。」

ルートキープというのは、点滴を刺す管を入れることで、物的にはテルモのサーフロとかBブラウンのイントロカンとか色々あるが、 要は、直径1mmに満たない血管内に針を差し入れることだ。なんかぱしぱしやっていると入っているので 当たり前みたいに思えてくるが、よくよく考えるとある意味すごいことだと思う。もちろん なかなか入らない人もいるわけだが。

さて、今度の人は自分で抜いちゃったようだ。なんか、看護師さんが、

「ほら、また痛いことになりますよ。」

とか言っている。そうそう、ここはSCU(脳卒中ケアユニット)だった。脳卒中後に痴呆が生じることがあり、 自分のことが正確に認識できなくなると、暴れたりと色々起きるようになる。

さっくり入れて一息ついていると、また電話が。

「2−3A病棟です、血培(けつばい=血液培養)お願いします。」

どうやら熱を出した患者さんがいるようだ。呼吸器内科だからたぶん肺炎だろうかとか思いながら、 病棟に向かうとすでに器材が用意されている。最近は採算を無視しても、培養を複数回とったほうがいいとかで ぱしぱしととって抗菌薬・点滴の指示を入れて上の先生にチェックをいただいてそろそろ眠りに入る。

...1時間弱後...

ピリリリ...。やっぱりかかってきた。今度は片麻痺で救急に来る人のようだ。MRIはSCU(脳卒中)の先生の許可がないと とれないので、自動的に回されてくるのだ。SCUがあると全体的に脳卒中の予後が良くなるということで設置が 望まれているところだが、自分の出身校では脳卒中はなんか軽視されているのか、設置されていない...。

さて、そんなこんなでSCUの方に数人入ってきて空が明らんでくる頃となる。だんだん目が赤くなってきて、 頭が回らなくなってくる。すると今度は病棟からルートが漏れてしまったという連絡が。

当直をやっているとたまに譜面の反復記号が頭の中に思い浮かぶ。けれど、毎回毎回違うんだ、 そんなことを言ってはプロではないと自分に言い聞かせつつ病棟に向かう、というのもなにか悲しい話かもしれない。 けれど、寝られなかった日はちょっとね(笑)。

さて、文章が崩れてきたところで、次回、乞ご期待ということで。

Bundling all these different types of work together in one department may be
convenient administratively, but it's confusing intellectually. That's the
other reason I don't like the name "computer science." Arguably the people in
the middle are doing something like an experimental science. But the people at
either end, the hackers and the mathematicians, are not actually doing
science.

The mathematicians don't seem bothered by this. They happily set to work
proving theorems like the other mathematicians over in the math department,
and probably soon stop noticing that the building they work in says "computer
science" on the outside. But for the hackers this label is a problem. If what
they're doing is called science, it makes them feel they ought to be acting
scientific. So instead of doing what they really want to do, which is to
design beautiful software, hackers in universities and research labs feel they
ought to be writing research papers.

Paul Graham
"Hackers and Painters" - http://www.paulgraham.com/hp.html

    -- Paul Graham
    -- "Hackers and 
                Painters" (the Essay) ( http://www.paulgraham.com/hp.html )

The very ink with which all history is written is merely fluid prejudice.
		-- Mark Twain


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